あなたは「オートファジー」という言葉は聞いたことがありますか?
聞いたことあるけど、「オートファジー」の仕組み・働きについてはイマイチわからないのではないでしょうか?
実はオートファジーは人間の健康を保つためには非常に大切な仕組みなんです。
この記事では断食とオートファジーの関係性と人間の身体の中で起こる「オートファジー」のメカニズム(仕組み・働き)についてできるだけわかりやすく解説していきます。
オートファジーはギリシャ語でauto「自分自身」、phagy「食べること」という言葉を組み合わせて「自分自身を食べる」という意味があります。
オートファジーの現象は1960年代にベルギーの生化学者クリスチャン・ド・デューブ氏によって発見されました。
ですがオートファジーの詳細な仕組み(メカニズム)については解明されていませんでした。
その「オートファジーの仕組み(メカニズム)」を分子レベルで解明したことで2016年3月10日に東京工業大学・大隅良典(おおすみよしのり)栄誉教授がノーベル医学・生理学賞を受賞されました。
Contents
オートファジーとは不要なたんぱく質を分解してリサイクルする仕組み
オートファジーの仕組みは細胞の中でまずオートファゴソームという膜が出現します。
次に細胞内にあるゴミ(不良たんぱく質・不良ミトコンドリア・病原菌)をオートファゴソームが膜で包み込んでくれます。
そして細胞内のゴミを包みこんだ「オートファゴソーム」とさまざまな消化酵素をもつ「リソソーム」が融合することで「オートリソソーム」になります。
すると「オートファゴソーム」で包みこんだ細胞内のゴミ(不要たんぱく・不良ミトコンドリア・病原菌)をリソソームの消化酵素で分解してくれます。
この分解されたゴミの山はアミノ酸となり、新しいたんぱく質を作るために再利用(リサイクル)されているんです。
この身体の細胞内で起こる一連の仕組み(メカニズム)を「オートファジー」と言います。


そして新しいたんぱく質として再利用するということじゃ!


私たちの1日に平均たんぱく質を70g摂取していると言われています。
しかし体内で1日にたんぱく質が入れ替わる量は200g~300gということがわっています。
この不足している130g~230gのたんぱく質はオートファジーのシステムで不要たんぱくを再利用して補っているのです。
私たち人間が1番初めにオートファジーが起こるのは受精したとき
私たちが1番初めにオートファジーの仕組みが働くのは受精したときということがわかってます。
受精した卵子が子宮に着床するまでは1週間、時間がかかると言われています。
子宮に着床するまでの1週間は栄養補給ができないので、受精した卵子の中でオートファジー(自食作用)が働き栄養を補ってるんです。
まさにオートファジーは命のつなぐ人間に必要不可欠な仕組みなのです。
過食・暴飲暴食がオートファジーの働きを抑制する
暴飲暴食・過食することでオートファジーの働きが抑制されることがマウスの実験でわかってます。
先ほどオートファジーが体内で足りないたんぱく質を補ってると説明しました。
逆に動物性たんぱく質(肉・魚・卵・牛乳・チーズなどの乳製品)を食べ過ぎるとオートファジー機能が働くなり身体に毒素(老廃物や食べかすなどのゴミ)をためこんでしまいます。
また、たんぱく質のもとはアミノ酸なので動物性たんぱく質から摂らなくても、野菜や果物からも良質なたんぱく質を摂取することができます。
老廃物が身体に溜まってしまいオートファジーが働かなくなると不良ミトコンドリアや病原菌バクテリアなどを除去できなくなります。
ミトコンドリアはエネルギーを作りだすエネルギー工場と言われてますが、劣化した不良ミトコンドリアは細胞内に大量の活性酸素をまき散らします。
「活性酸素」は細胞を酸化・糖化を促し免疫力を低下させて生活習慣病の原因になったり、老化を促進させます。
また脳神経にもアミロイド班という粘液性のある不要なたんぱく質がプラークとなり脳の働きを悪くするリスクを高めます。
つまり暴飲暴食・過食をすることで健康を保つために不可欠なオートファジーの働きを悪くして60兆個の身体の細胞に機能不全を起こしてしまいます。
断食(ファスティング)がオートファジーを活性化させる
マウスを使った実験でオートファジーを意図的に活性化させるには、断食(ファスティング)や食事制限、絶食をして細胞を飢餓状態にすると活性化することがわかっています。
大隅良典(おおすみよしのり)栄誉教授が「オートファジーの仕組み」の解明でノーベル医学・生理学賞を受賞されたことで、断食(ファスティング)の健康効果が科学的に証明されたことになります。
断食(ファスティング)ダイエットをすればオートファジーが活性化して、身体の中のゴミ(不良たんぱく質・不良ミトコンドリア・病原菌バクテリア)などをキレイに掃除をしてくれて、アミノ酸に分解して新しいたんぱく質に再生してくれます。
身体の中の老廃物がキレイになると活性酸素の発生を抑えられるので健康や若々しさを保つことができます。
また断食(ファスティング)をするとエネルギー源が糖分からケトン体に切り替わります。
ミトコンドリア(エネルギー工場)でケトン体を燃料にしてエネルギーを作り出すと活性酸素の発生を抑えられることができます。
3日(72時間)以上の断食が1番オートファジーを活性化させる
断食(ファスティング)を3日間以上やるとことでオートファジーが1番、活性化すると言われています。
断食のマニュアルにも3日間やると身体の機能が回復するリセット効果や毒素が排出するデトックス効果あると解説されているので、その点でも辻褄(つじつま)があいます。
ですがいきなりの3日間の断食はハードルが高いのではないでしょうか?
私も初めて3日間の断食をやったときは「栄養失調で倒れてしまうのではないか?」と心理面での不安・心配がありました。
断食(ファスティング)になれていない人は16時間断食をおすすめします。
オートファジーは16時間、食事をしていないと活性化が始まります。
朝食に軽くフルーツを食べて昼食・夕食に普通の食事をする。
つまり1日2食の食事にすれば、最低限のオートファジーの効果が得られます。
断食とオートファジーのまとめ
最後に断食とオートファジーの働きと効果についてまとめます。
- オートファジーは体内の老廃物をキレイに掃除して、アミノ酸に分解してたんぱく質として再利用する働きがある。
- 体内をキレイに保つことで健康を保ちエイジングケアになる。
- 暴飲暴食・過食をすることでオートファジーが働かなくなり体内に老廃物が蓄積してしまいす。
- 体内に老廃物がたまると活性酸素が活発になり生活習慣病・老化促進の原因になる
- 3日間(72時間)以上の断食をすると1番オートファジーが活性化される
- 1日2食、16時間食事をしなければ最低限のオートファジーの効果が得られる
あなたもオートファジーの仕組みを理解して意識的に活性化させれば、健康や若さを保つことができます。
私も30代後半で体調を壊してしまいましたが、断食(ファスティング)を生活習慣に取り入れることで、肩、脇腹、腰の痛みがなくなり朝の目覚めがよくなり6キロ以上のダイエットにも成功して身体が軽くなりました。
これは断食(ファスティング)を実践してオートファジーが活性化されたおかげです(*^^*)
あなたも断食(ファスティング)を取り入れて若く元気で健康な身体を取り戻してみてはいかかでしょうか?
私は月に1回酵素ドリンクを使った断食ダイエットの体験ブログを書いているのでよかったらご覧ください。
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