ファスティング(断食)で増えるケトン体って何ですか?
またいつから血中のケトン体が増えるのでしょうか?
ファスティング(断食)でケトン体が増えるメリットも教えてください!
こんな疑問を解決します。
本記事の内容
- ファスティング(断食)で増えるケトン体とは?いつから増えるのか?
- ファスティング(断食)で増えるケトン体のメリット3選
- ファスティング(断食)とあわせて行いたいケトン体を増やす習慣3選
ファスティングアドバイザーのシュンです。
私はファスティングの資格をもっています。
2018年に体調不良がきっかけでファスティング(断食)を生活習慣に取り入れました。
意識的に空腹の時間をつくり空腹力を鍛えれば、自然治癒力が高まり元気で健康なカラダが手に入ります。
あなたが本記事でケトン体について理解し、ファスティング(断食)や1日1食、16時間断食などで空腹力を鍛えれば、血中のケトン体を増やせるでしょう。
また、あわせてケトン体を増やす習慣を身に付ければ、病気や老化を遠ざけ若々しく健康で元気なカラダが手に入ります。
ぜひあなたもファスティング(断食)で空腹の時間を作ってケトン体を増やしてみてください。
そもそもファスティング(断食)って何?って方は、「ファスティング(断食)とは何か?方法から効果までを解説」をご覧ください。
また生命活動の源といえる体内酵素については知りたい方は、「酵素とは何か?体内酵素の働きと量を増やす3つの方法を簡単に解説」をご覧ください。
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ファスティング(断食)で増えるケトン体とは?いつから増えるのか?
ファスティング(断食)で増えるケトン体とは脂肪細胞を分解して作られる、アセトン、アセト酢酸、βーヒドロキシ酪酸の総称のことです。
ケトン体は中性脂肪が遊離脂肪酸に分解され、活動するエネルギー源として肝臓で産生されます。
なぜファスティング(断食)を実践するとケトン体が増えるのでしょうか?またいつからケトン体が増えるのか?
ケトン体について以下の順番で解説していきます。
- ファスティング(断食)でケトン体が増えるメカニズム
- ファスティング(断食)でケトン体が増えはじめる時間
では、それぞれ見ていきましょう。
ファスティング(断食)でケトン体が増えるメカニズム
ファスティング(断食)で増えるケトン体は、体内のグリコーゲン(ブドウ糖)が枯渇した際の代替エネルギーとして利用されます。
ファスティング(断食)でケトン体が増えるメカニズムは以下のとおりです。
- ファスティング(断食)の実践で、肝臓に貯蔵しているグリコーゲン(ブドウ糖)が枯渇する
- グリコーゲン(断食)が枯渇すると、脂肪燃焼が始まり中性脂肪が遊離脂肪酸に分解される
- 肝臓で脂肪酸が取り込まれると、アセチルCoAに分解されケトン体が作られる
- ケトン体がブドウ糖の代替エネルギーとして利用される
このようにファスティング(断食)をすることで体内に貯蔵されたブドウ糖が枯渇し、エネルギー源がケトン体に切り替わるのです。
私たちのカラダは基本的にブドウ糖をエネルギー源として活動しています。
ですが空腹の時間を意図的に作ることで、脂肪燃焼を促しケトン体を利用できるのです。
そしてケトン体のエネルギーを効果的に使う方法がファスティング(断食)や1日1食、16時間断食など、空腹の時間を作ることなのです。
ファスティング(断食)でケトン体が増え始める時間
ファスティング(断食)でケトン体が増え始める時間は、ファスティング(断食)時間が10時間~12時間を超えたあたりから変化します。
つまり日常的にケトン体代謝を増やしたいのであれば、無理なくできる12時間~16時間断食がおすすめです。
また脂肪燃焼でダイエットするなら、3日間ファスティング(断食)がオススメの期間になります。
なぜならファスティング(断食)2日目の後半から脂肪燃焼が活発になるからです。
さらに脂肪燃焼がピークになるのがファスティング(断食)4日目~1週間になります。
3日間ファスティング(断食)は、さまざまなメリットが得られるので、3ヶ月~半年に1回、行うとカラダがリセットされるのでおすすめです。
ファスティング(断食)のメリットが知りたい方は、>>ファスティング(断食)のメリット・デメリットとは?をチェックしてみてください。
また、私が3日間や4日間のファスティング(断食)を実践した記事は、以下になりますので、参考にしてみてください。
>>4日間ファスティング(断食)のやり方/体重は何キロ痩せるのか?見た目画像あり!
>>酵素ドリンクを使った3日間ファスティング(断食)のやり方!体重は何キロ痩せるのか?
ファスティング(断食)で増えるケトン体のメリット3選
ここではファスティング(断食)で増えるケトン体のメリット3つをご紹介します。
ブドウ代謝からケトン体代謝に変化すると以下のようなメリットがあります。
- メリット①:脂肪燃焼を促進する
- メリット②:脳の寿命を延ばす
- メリット③:老化の予防
ではそれぞれのメリットについて見てきましょう。
メリット①:脂肪燃焼を促進
ファスティング(断食)でケトン体が増えるメリット1つ目は、脂肪燃焼を促進することです。
ケトン体は中性脂肪を燃焼して作られるためダイエット効果があります。
日常的にケトン体を増やし内臓脂肪を燃焼させる生活を送れば、
- 内臓脂肪、脂肪肝の予防・解消
- 高血圧・高血糖・脂質異常症の予防・解消
- 動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病の予防
といったメタボリックシンドロームや生活習慣病の予防につながります。
またスリムな体型を維持できるため、着れる洋服や似合う洋服が増えてオシャレを楽しめるでしょう。
またスリムな体型になり身だしなみを整えれば「自分に自信がつく」、「第一印象がよくなる」といったメリットもあります。
一方で精製された白い糖質に偏った糖質代謝の食生活をしていると、肥満や生活習慣病を発症するリスクが高ってしまいます。
スリムな体型の維持や生活習慣病を予防するためにも、定期的にファスティング(断食)を行いケトン体を増やしましょう。
なお、ファスティング(断食)で内臓脂肪を燃焼するメリットについては、>>ファスティング(断食)の脂肪燃焼いつから?内臓脂肪を落とすメリットも紹介をチェックしていみください。
メリット②:脳の寿命を延ばす
ファスティング(断食)でケトン体を増やすメリット2つ目は、脳の寿命を延ばすことです。
一般的にはブドウが脳の唯一のエネルギー源といわれています。
しかし、これは間違いでケトン体も脳の血液脳関門を通過できるため、脳のエネルギー源となるのです。
しかも脳細胞のエネルギー源として、ブドウ糖よりケトン体の方が親和性が高く効率よく利用できます。
またケトン体は脳細胞を保護的な作用をもたらし、脳の神経細胞(ニューロン)の死を防いでくれるのです。
一方で白米や白砂糖に含まれるブドウ糖は、摂りすぎると脳の毛細血管を炎症させてしまいます。
その結果、ブドウ糖を継続的に過剰摂取すると脳のインスリン値が高まり、アルツハイマー型認知症のリスクを高めしまうのです。
近年、アルツハイマー型認知症が「3型糖尿病」とも呼ばれるのは、こうした経緯があるからです。
このようにケトン体は脳の寿命を延ばすので、定期的にファスティング(断食)や1日1食、16時間断食を行うのが大切になります。
ファスティング(断食)と脳の関係については、「断食で脳の萎縮やダメージを予防できる理由とは?脳が覚醒して頭が冴える」をご覧ください。
メリット③:老化の予防
ファスティング(断食)でケトン体を増やすメリット3つ目は、老化を予防、あるいは老化のスピードを遅らせることです。
なぜならケトン体には抗炎症作用や抗酸化作用があるからです。
老化の主な原因は以下の2つになります。
- 細胞の酸化・・・活性化酸素により細胞がサビつき酸化する
- AGE(終末糖化産物)・・・糖分の摂りすぎで、細胞のタンパク質が糖化し焦げ付く
このようにカラダの細胞は酸化したり糖化することで、老化がすすみカラダが徐々に衰えていきます。
ファスティング(断食)でケトン体を増やすと酸化や糖化を防ぎ、若々しい見た目や健康で元気なカラダを維持できるのです。
一方で精製された白い糖質や加工食品を摂りすぎると血糖値スパイクを頻繁に起こし、細胞の糖化、酸化を促進させます。
その結果、シワ、たるみ、シミ、ほうれい線、目の下のクマなどが増えてしまい老化が進行してしまうのです。
また細胞の慢性炎症はメタボリックシンドロームや糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、認知症を発症するリスクが高ってしまいます。
ファスティング(断食)で意識的に空腹の時間をつくり、ケトン体を増やすことが老化の予防につながるです。
またファスティング(断食)は、老化を予防するオートファジーや長寿遺伝子(サーチュイン)を活性化させます。
このようにファスティング(断食)で空腹の時間を作ると老化を予防する、さまざまなメカニズムが起動するのです。
オートファジーや長寿遺伝子(サーチュイン)については、以下の記事をご覧ください。
>>ファスティング(断食)で活性化する奇跡のオートファジーとは?ノーベル賞で証明された仕組みを簡単に解説!
>>ファスティング(断食)で若返り遺伝子が活性化?サーチュインの効果とは?
ファスティング(断食)とあわせて行うケトン体を増やす習慣3選
ファスティング(断食)以外にもブドウ糖代謝からケトン体代謝に切り替え、ケトン体を増やす方法があります。
そこでファスティング(断食)とあわせて行う、ケトン体を増やす3つの習慣をご紹介します。
- 習慣①:精製された糖質を制限する
- 習慣②:MCTオイルを摂取する
- 習慣③:有酸素運動を行う
習慣①:精製された糖質を制限をする
ケトン体を増やす習慣1つ目は、精製された糖質を制限をすることです。
なぜなら精製された糖質制限をすることで、エネルギー源がブドウ糖エンジンからケトン体エンジンに切り替わるからです。
精製された糖質とは以下のような食品を指します。
- 白米、白いパン、パスタ、うどん、らーめん、そうめん
- 白砂糖、ブドウ糖果糖液糖、異性化糖が含まれた食べ物
こうした精製された糖質をメインに食べていると、ケトン体エンジンが働かなくなってしまうのです。
また精製された糖質は血糖値を急激に上昇させます。すると血糖値を下げるためにインスリンが過剰に分泌されます。
このインスリンの過剰な分泌を頻繁に繰り返すと、あなたのカラダに以下のようなデメリットをもたらします。
- インスリンは「肥満ホルモン」と呼ばれており脂肪細胞を増幅させる
- インスリンか血管にダメージを与え動脈硬化を促進させる
- 血糖値の乱高下がメンタルを不安定にする
- インスリンを分泌するすい臓に負担をかけ、インスリン抵抗性が高まる(糖尿病の原因)
上記のように精製された糖質の摂りすぎは、インスリンの過剰分泌につながり、心身にダメージを与えてしまうのです。
ですので精製された糖質の摂りすぎには気をつけましょう。
では糖分不足にならないために何から糖分を摂ればいいのでしょうか?
オススメなのがフルーツ(果物)です。
フルーツ(果物)はビタミン、ミネラル、食物繊維、食物酵素、ファイトケミカル(抗酸化物質)、糖分、炭水化物といった栄養素が凝縮されてた食品です。
フルーツは健康の維持・増進や美容に欠かせない食品です。
たとえば「柿が赤くなると医者が青くなる」「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」なんて言葉もあります。
果物は食物繊維が含まれているため糖分の吸収が緩やかなため、血糖値の急上昇が起こりません。
したがって脂肪細胞も増えないため肥満になることもありません。
このように精製された糖質は控え目にして、糖分はフルーツで補いケトン体を増やしていきましょう。
食品の栄養素に関してはファスティング(断食)前後の準備食や回復食で解説していますので参考にしてみてください。
>>ファスティング(断食)前の準備食で食べていいもの9選とは?
>>ファスティング(断食)後の回復食で失敗しないおすすめの食べ方とは?
習慣②:MCTオイルを摂取する
ケトン体を増やす習慣2つ目は、MCTオイルを摂取することです。
なぜならMCTオイルを摂取すると、ケトン体をエネルギー源として素早く利用できるからです。
MCTオイルとは、Medium Chain Triglycerideの略称で中鎖脂肪酸の油のことです。
主にココナッツオイルやパームフルーツの種子から、抽出して作られる天然由来のオイルです。
MCTオイルを摂取するメリットは以下のとおりです。
- 門脈から肝臓に直接取り込まれ、素早くケトン体のエネルギーに変換される
- 脂肪を蓄積しにくい性質があり、ダイエット時のエネルギー源になる
- 空腹感を抑える働きがあるため、食べすぎ防止になる
- 脳のエネルギー源になり、ケトン体は脳細胞に保護的な作用をもたらす
MCTオイルは脂肪細胞に蓄積しづらい性質があり、空腹感を抑える働きがあるのでダイエットにも利用できます。
累計販売数240万個突破の日本初ココナッツオイル由来100%
MCTオイルについて詳しく知りたい方は、>>MCTオイルとは何か?意外な特徴4選を徹底解説をご覧ください。
-
MCTオイルとは何か?意外な特徴4選を徹底解説
続きを見る
習慣③:有酸素運動を行う
ケトン体を増やす3つ目の習慣は、定期的に有酸素運動を行うことです。
なぜなら有酸素運動は体内の糖質や脂肪をどんどん燃焼するのに効果的な方法だからです。
有酸素運動で脂肪を燃焼すればケトン体も効率的に増やすせます。
有酸素運動の種類を挙げると以下のとおりです。
- ウォーキング
- ジョキング・・・1㎞あたり5分以上のペース
- ランニング・・・1㎞あたり5分以内のペース
- 水泳
- エアロビクス
私のように運動がキライな方はスロージョキング&ウォーキングがおすすめです。
スロージョキングとは1㎞あたり8~9分のペースで足る有酸素運動です。
私がスローランニング&ウォーキングでダイエットに成功した方法の手順は以下のとおりです。
- ステップ1:まずはスロージョキングで8㎞~10㎞の距離を走れる足腰を鍛えるのを目標にする
- ステップ2:実際にスロージョキングをしてみて、無理なく走れる距離を確認する
- ステップ3:無理なく走れる距離がわかったら、最低その距離は走り徐々に距離を延ばしていく
- ステップ4:筋肉痛になったら休み、痛みが引いたら再開する
- ステップ5:スロージョキング&ウォーキングと併せてファスティング(断食)や1日1食、16時間断食などを行う
このように小さい目標を立てて徐々にハードルを上げ、中長期的にダイエットを目指すとリバウンドもなく痩せれます。
ちなみに私は8キロ~10キロのスロージョキングを3日~4日の間隔を空けて行っています。
また有酸素運動には以下のようなメリットがあるので、ダイエットにかかわらず定期的に行うのがおすすめです。
- 脳か活性化し認知機能を高める
- βーエンドルフィンが分泌されストレスの発散になる
- 体内に蓄積された老廃物のデトックス
- 美肌、冷え性の改善、むくみの改善
- 全身に筋肉がつき体力、持久力が高まる
- 良質な睡眠が得られる
- 生活習慣病の予防につながる
このように有酸素運動はケトン体を増やす上に、さまざまなメリットが得られるので、生活習慣に取り入れてみてください。
それに加えて、ヨガや筋トレを併せて行うと体力だけでなく柔軟性やパワーも身につきバランスのある健康的なカラダが手に入るでしょう。
年例を重ねるとともにカラダは硬くなり歪んでいきます。カラダの柔軟性が高まり歪みを解消してくれるのが、ヨガになります。
まとめ:ファスティング(断食)でケトン体が増えると様々なメリットをもたらす
今回はファスティング(断食)で増えるケトン体のメリットと、いつからケトン体は増えるのかについては解説しました。
本記事のポイントをまとめると以下のとおりです。
ファスティング(断食)で増えるケトン体とは?
- ケトン体とはアセトン、アセト酢酸、βーヒドロキシ酪酸の総称
- ブドウ糖が脳の唯一のエネルギー源は、間違いでケトン体も脳のエネルギー源になる
- 肝臓に貯蔵されたグリコーゲン(ブドウ糖)が枯渇する脂肪細胞が分解され肝臓でケトン体になる
- ブドウ糖よりもケトン体の方が多くのエネルギーを生成する
ファスティング(断食)で増えるケトン体のメリット
- メリット①:脂肪燃焼を促進する
- メリット②:脳の寿命を延ばす
- メリット③:老化の予防
ファスティング(断食)と併せて行いたいケトン体を増やす3つの習慣
- 習慣①:精製された糖質を制限する
- 習慣②:MCTオイルを摂取する
- 習慣③:有酸素運動を行う
ケトン体を増やす心がけをすれば、病気や老化を遠ざけ健康で若々しいカラダが手に入ります。
ぜひ、あなたもファスティング(断食)や1日1食、精製された糖質制限、有酸素運動を実践して、ケトン体を増やす生活を送ってみてください。
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